異次元の世界
玉三郎が舞台に上がると、
一人輝いて見え、
異次元の存在だと思います。
と歌舞伎の世界の人だけでなく多くの人が言います。
心を奮い立たせてくれる役者はたくさんいるけど、
玉三郎の凄さには、
毎回言葉を失い神の領域を感じる、とまで言います。
亡くなった勘三郎さんが言っていましたが
玉三郎さんは、琴、三味線、胡弓をライブで演奏したのですが、
どれ程の稽古が必要だったか。あの人の芸への執念がそれを実現させるんです。
あの人はどんなときでも美しいんだけど、
ある日、お市を演じている玉三郎さんの顔が
光に包まれているように輝いていたことがあったんだよね。
それで、芝居が終わった後、
楽屋へ行って、そのことを伝えると
『あんた、やっぱり分かったのね』って言うんです。
聞いてみると、前の晩にお市の方の心を思いながら、
肖像画を何時間も眺め続けていたんだって。
言うなれば、お市の方の魂が玉三郎さんの体に入っちゃってことでしょう。
お兄さんと一緒に芝居をやると、そういう驚きがある。
天才は天才を知るですね。
芸の世界から話を始めましたが、
気功の世界も同じです。
宇宙の中心に気の重心が降りている
同じレベルの人とは
たとえば遠隔治療してもスムーズに通じます。